論考-009 ネット右翼系コンテンツは異世界転生小説と変わらないのか

「外国人が日本をあこがれている系コンテンツ」が流行っているのは、日本の国際的な地位が低下する中、日本TUEEE(日本人の俺TUEEE)と思いたいため。


ネット右翼コンテンツも、社会の中で弱い自分が「中国人、韓国人よりもマシ」と思える娯楽コンテンツとして商売している。


…というのは、全く新しい言説ではありませんが、鈴木大介氏の以下の記事を読んで、それは肉体が弱体化することでも起こることなのかなと考えさせられました。


亡き父は晩年なぜ「ネット右翼」になってしまったのか

https://www.dailyshincho.jp/article/2019/07251101/?all=1


左翼系コンテンツより、右翼系コンテンツがネットで人気になるのは、危機感を煽り、単純な外の敵を設定して叩くという、楽に消費しやすいもので、自分が優越感を持ったり、興奮状態を味わえたりする娯楽性の高いものだからでしょう。


ネット小説で異世界に転生して主人公(≒自分)が無双するようなコンテンツが莫大な人気を誇っていることに通じるものを感じます。


異世界は現実ではないとわかっているので、自分が生きる現実の中で、どうやって自分が社会的に高くなるかを模索していくコンテンツ。


鈴木氏も書いているように、こうしたコンテンツは受けが良いので、商売として多く生産されます。


ときには内容の正確性よりも、どれだけ興奮できる内容かということを目的として、事実をわざと歪めて、悪い点だけを書いていることもあるでしょう。

そうなったとき、それはもはや異世界と変わらぬ、フィクションのようになってしまいます。


もちろん、中国・韓国にも批判すべき点はたくさんありますが、単に感情的に優劣をつける(民度がどうとか)のではなく、冷静に、相手の優れた点と劣った点を論理的に語る必要があるでしょう。


すでに、中国は日本よりも強国になっている(と考えるのが国際社会では一般的)のですから、冷静に相手の力を分析する必要があります。


あえて中国の故事を使いますが、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。

仮に相手を敵と捉えるとしても、相手の戦力を読み間違え、見くびったとき、そこにあるのは敗北でしかありません。


韓国が悪いのだとしても、一旦、韓国が悪いという感情は捨てて、情報を分析し、なぜ韓国が悪いのか、なぜ彼らはこうした行動をとるのかを考える冷静さが求められます。



なお、私も高校生の頃は『正論』や『Will』をよく読んでいたので、それらのコンテンツもだいたいわかっているつもりですが、様々な立場の意見に触れ、総合的に判断していった結果、それらは読まなくなりました。


このテーマはセンシティブなので、批判もあるかもしれませんが、私はニュートラルな立場から、海外の新聞等を読んで、客観的に日本を捉え、今何が必要なのかを考える必要があると思います。